世界Insurtech業界でのイグジット達成案件の推移は?ユニコーン企業のLemonadeがIPO申請!

この記事では、ベンチャー企業の創業者やベンチャーキャピタルがベンチャー企業の株式を売却し、キャピタルゲインを得るいわゆる「イグジット」に成功したInsurtech企業数の推移や事例を説明します。

2020年第1四半期のイグジット達成案件数が増加

Insurtech企業は世界中で約1,500社あります。
Venture Scannerによると、そのうちイグジットを達成したInsurtech企業は、2014年から増加し続け2017年には40件近くまで到達、2018年に減少して以降は25件未満で横ばいとなりました。
そして2020年第1四半期には、Insurtech企業のイグジット達成案件数が前年比25%増の9社に到達し、増加に転じています。

参照:Venture Scanner

世界のInsurtech企業のイグジット成功事例

多くのInsurtech企業のイグジット達成案件の中でも、保険販売をオンラインで行う会社を5社挙げます。

Lemonade

2016年に創業され、P2P型の家財保険を提供するLemonadeは2020年6月に米国で新規株式公開(IPO)を申請しました。
新規上場申請書によると、Lemonadeは今回の上場で3億1,900万ドル(約307億円)の資金調達を行います。
Lemonadeはこれまで資金調達のラウンドを6回実施し、資金調達額は累計4億8千万ドル(約514億円)にのぼります。
新規上場申請書によるとLemonadeは、調達した資金を一般的な事業目的のほか、企業買収や資産運用でも使用することが可能です。
また、Lemonadeは、今後の新商品のリリースや米国の各州とヨーロッパの各国への新規進出等により成長していくと予想しています。

Zhongan

2013年に開業された中国初のオンライン損害保険会社であるZhonganは、2017年9月に香港で新規上場し、15億ドル(約1,610億円)を調達しました。
Zhonganは新規上場する前に、約877億円の資金を調達していました。
しかし、Zhonganの株価は2020年5月末に28.35香港ドルとなり、新規上場の公開価格の59.7香港ドルに比べて52.5%下落しました。
Zhonganの直近5年間の業績をみると、正味収入保険料は毎年平均56%以上増加していましたが、利益は2016年に前年比80%減になり、さらに2017年以降は赤字に転じています。

Leaplife

2017年に設立され、12社の保険会社の生命保険を販売するLeaplifeは、これまで150万ドル(約1億6千万円)を調達し、2020年4月にEven Financialに買収されました。
Even Financialは銀行と金融サービスの取扱事業会社をつなぐプラットフォームを提供する会社です。
今回Even Financialが買収を行った理由は、Leaplifeの保険サービスを自社の融資や貯蓄等の金融サービスに併せ、サービスを拡充するためです。
また、Even Financialは州ごとにまちまちであるアメリカの保険規制に従い、新たなプラットフォームを開発するのではなく、Leaplifeにより既に運営されている保険プラットフォームを素早く導入した方が合理的だったと判断しました。

Dinghy

2017年に創業され、フリーランス向けの専門職賠償責任保険や業務モノ保険等を提供するDinghyは、シードのラウンドで120万ドル(約1億3千万円)を調達し、2019年1月にKingsbridge Groupに買収されました。
元々契約社員を中心として賠償責任保険やケガ保険等を提供していたKingsbridge GroupはDinghyを買収することで、顧客層をフリーランスに拡大するほか、Dinghyの保険商品の特長を活用することもできるようになりました。
Dinghyの保険商品の特徴としては、例えば契約者がフリーランスの仕事の依頼次第で契約を手軽に中断したり再び開始したりすることができます。

One Insurance

家財保険や個人賠償責任保険を提供し、保険免許を持つOne Insuranceは、2018年2月に設立された後、同年6月に顧客と保険仲立人をつなぐプラットフォームを開発したWefoxに買収され、WefoxとWefox Groupを立ち上げました。その後、WefoxはOne Insuranceを引き続き単独で運営しており、One Insurance並びに他社の保険商品を取り扱っています。
Wefoxは、One Insuranceのオンライン保険販売を、自社のプラットフォームで行われる保険診断や保険仲立人への相談等のサービスに併せ、顧客体験の完全なデジタル化を図っています。
Wefoxは将来的に多くの保険会社と組み、完全デジタル化した顧客体験を実現することを目指しています。

おわりに

企業価値評価額が10億ドル以上の非上場のベンチャー企業、いわゆるユニコーン企業には、2020年6月現在Lemonadeのほか、Oscar HealthRoot Insurance等の米国のInsurtech企業があります。
Lemonadeの新規株式公開に対しては、市場がLemonadeのIPO株をどれほど申し込むか、Lemonadeの上場後の株価パフォーマンスがどうなるかが、今後米国のユニコーン企業の上場時期等に対する判断に影響を与えるでしょう。
一方、小規模のInsurtech企業であっても、規模がより大きなFintech企業またはInsurtech企業に買収され、イグジットを達成する可能性もあります。

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