日本を皮切りとしてアジアに展開するsimplesurance

東京海上ホールディングス株式会社や楽天のフィンテックファンドに出資されたsimplesuranceは日本を最初としてアジアに展開ました。simplesuranceはドイツのinsurtech企業で、Eコマースサイト向け、簡単に保険がクロスセルできるようにする保険APIプラットフォームを提供。十分に発展した日本Eコマース市場における保険のクロスセルサービスの拡大に期待が高まります。

日本にきたsimplesuranceって何?

2018年10月に東京海上ホールディングス株式会社 (以下、「東京海上」)はsimplesurance(https://www.simplesurance.com/ja/に出資し、業務提携することを発表しました。また、2017年に楽天のフィンテックファンドもsimplesuranceに出資しました[1][2]。

simplesuranceは2012年に設立されたドイツのinsurtech企業で、ヨーロッパを中心として、20以上の国で活躍しています。Eコマース事業者向け、保険会社の代理店として、オンラインで簡単に保険がクロスセルできるようにする保険APIプラットフォームを提供。海外で生命保険や損害保険などの事業を展開しているアリアンツ保険会社と提携し、同社の保険商品をスマホメーカーのOnePlus (https://www.oneplus.com)、中古店のreBuy (https://www.rebuy.de)、楽天グローバルなどのEコマースサイトに導入しています[3]。

東京海上が業務提携したのは、延長保証、海外旅行保険、傷害保険などの自社商品を、Eコマースサイトや様々なウェブサイトと提携し販売したいという意図があり、そこで保険APIを使うことにより保険がクロスセルできるというsimplesuranceと、提携に至った背景があります。


eMarketerの推算によると、日本のEコマース規模は世界のトップ5に入っています。
さらにeMarketerのグラフを見ると中国が1位に、韓国5位にランクインしており、世界の流通総額の3/5がアジアで占められています[4]。

ただ、中国のEコマース企業は、すでにシームレスに様々な保険商品がクロスセルされています。たとえば、中国の旅行予約サイトのCtripでは、旅行内容を選び、ユーザーの情報を入力すると、旅行保険、ケガ保険や航空機遅延保険などの、様々な旅行と関連性がある商品の加入ができます。
このように、すでに保険クロスセル市場が大きくなっている中国に参入するのは非常に難しいと言えます。そこでsimplesuranceにとっても、参入が難しい中国よりも、まずは日本を開拓したいと考えているのではないでしょうか?

出典: 旅行予約サイトのCtrip
http://www.ctrip.com/

保険クロスセルにつながるプラットフォームの活用

旅行予約サイトや自動車レンタルサイトで商品、サービスを購入する際に、各サービスへの保険加入が世界で普及している一方で、simplesuranceのプラットフォームは、Eコマースサイトでスマホ、カメラ、パソコンなどの家電を対象とする保証保険に使われています。

simplesuranceのプラットフォームは以下の特徴があります:

  • クロスセルのためのプラグインがシームレスにチェックアウトプロセスに組み込まれる
  • 保険会社の保険商品をEコマース事業者が自社商品として、Eコマース事業者のウェブサイトの外観に統合、つまりホワイトラベル化が可能。キャンペーンや販売後のセルフサービスなどのソリューションに対して柔軟に対応できる
  • プラグインのインストールは無料で、プログラミングサポートを提供
  • 加入から家電修理などの請求まですべてオンラインで行える

以上のように、プラットフォームを通じて、どのようなウェブサイトとも関連性がある保険のクロスセルを実現させます。

実際にsimplesuranceのプラットフォームを導入したEコマースサイト

Eコマース事業者:OnePlus スマホ (https://www.oneplus.com)
保険会社:アリアンツ
保険商品:スマホ保証保険
加入条件:購入から30日以内に限り加入可能

1. チェックアウト画面でスマホ保証保険の選択を表示 

 

2. 詳細をクリックすると保険商品詳細が表示される

 

3. 保険を選択してから、個人情報がsimplesuranceと共有され、保険料とスマホ注文の金額は別々に払われる

保険APIプラットフォームの利益性

日本での大きな複数のEコマース企業は、すでにフィンテック事業を展開していますが、同社の成長戦略についての資料を読むと、インシュアテック事業に関わる情報があまり見つかっていません。保険APIプラットフォームを活用し、同社のEコマースサイトで保険をクロスセルすれば、保険販売手数料が受けるようになります。Eコマース企業と保険会社に対して、win-winに利益も生み出せます。

十分に発展した日本Eコマース市場における保険のクロスセルを拡大するために、justInCaseはsimplesuranceのような保険APIプラットフォームを目指していきます。詳しくは以下のリンクでご覧ください。

https://justincase.jp/api/

引用元:
[1]: https://www.tokiomarinehd.com/release_topics/release/dhgn2a000000h6hl-att/181002_j.pdf
[2]: https://capital.rakuten.comhttps://www.simplesurance.com/wp-content/uploads/2017_03_16_Funding_simplesurance_EN.pdf
[3]: https://www.allianz.com/en/press/news/financials/stakes_investments/160620-allianz-cooperates-with-simplesurance.html
[4]: https://www.emarketer.com/Chart/Top-5-Countries-Ranked-by-Retail-Ecommerce-Sales-Feb-2019-billions/227336

AUTHOR著者
Elaine Tung/ イレイン

香港出身。外資系金融ソリューション会社に顧客担当として従事後、保険業界へ転身し、戦略企画や市場動向分析などに携わった。東京の日本語学校に留学しその後justInCaseに参画。趣味は、音楽鑑賞、旅行、筋トレ。CFA協会認定証券アナリスト。PRINCE2プロジェクトマネジメント プラクティショナー。
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