フランス初のInsurtechユニコーン企業に成長するAlan

中小企業の従業員やフリーランス向けの医療保険をオンラインで販売し、保険ライセンスを持つフランスのInsurtech企業であるAlanは2020年に、CB Insightsに将来のユニコーン企業として予想されました。
2016年に設立されたAlanは、2020年4月にシリーズCで5,000万ユーロ(約60億円)を調達しており、これまでの資金調達額は累計1億2,500万ユーロ(約151億円)にのぼります。
本記事では、Alanのサービスの特徴や実績について紹介します。

Alanがヘルスハブの構築を目指す

Alanはオンライン医療保険の提供をはじめとして、ヘルスサービスを幅広く展開しており、ヘルスハブの構築を図っています。

オンライン医療保険

Alanでは、医療保険の加入から保険金の請求までの手続きが全てオンラインで行われます。
Alanの医療保険は、仲介をする保険ブローカーへの手数料がかからないため、保険料が安くなるという特徴があります。
また、Alanの医療保険に加入した中小企業では、人事担当者がAlanのプラットフォーム内で、従業員へ医療保険の登録を招待したり、契約を追加・解約したりできます。
さらに、企業が他社から乗り換える手続きをAlanに任せることも可能です。

ヘルスサービスの展開

Alanは、医療保険以外のヘルスサービスを続々とリリースしています。
例えば、お医者さん探しと自己負担費用の見積りができるAlan Mapというサービスのほか、Liviと協業し、お医者様からの診察や処方箋の発行を含むオンライン診療サービスも提供しています。

そして、付帯サービスとしては、お客様がheadspacePetit Bambouという瞑想アプリを利用すると、Alanが料金の一部をお客様にキャッシュバックします。

ユーザー数が数倍増の勢い

Alanはユーザー数が2016年に開業して以来毎年数倍増し続け、2020年6月現在に8万人に近づいており、10万人以上を目指しています。

出所:Alanのブログ

さらに、ユーザー数の急成長につれて、Alanの年間収益も倍増しており、2019に前年比2.5倍増の5,050万ユーロ(約61億円)に到達しました。
フランスでは、2016年以降全ての企業が企業規模を問わず、従業員に医療保険を提供することが法令上で要求されています。
それを境に、割安な保険料とシンプルな手続きという特徴を持つAlanの医療保険は中小企業が求めているものでしょう。
また、Alanは顧客体験の向上に取り組んでおり、2020年3月に4日間以内に保険金を支払った案件が78%に達成し、顧客からの問い合わせに対する平均反応時間も2019年12月以降は5分以内となっています。

今後の展望

ヨーロッパ各国で保険事業を営むための保険ライセンスを持つAlanは、5年間でフランス以外のヨーロッパ各国への進出を目標にしており、現在スペインやベルギーにオフィスを設立しています
現行のフランス事業で成功を収めたAlanは、オンライン医療保険のパイオニアとしてヨーロッパで市場展開を加速させることができるのではないでしょうか。

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